毎日の保育園や幼稚園の送り迎えって大変だよな。
特に雨が降った日なんか最悪。
子供は雨ともなれば、妙にテンションが上がって傘に入ろうともしないし、
逆に入れと叱れば、足にしがみつくほどくっついてきて歩きづらいことになる。
子供が雨に濡れないようにと気を使い、
荷物が濡れないようにと気を使い、
オイラの肩は濡れていく。
そして、
身長が高ければ高いほど、
雨風が強ければ強いほど、
靴の中まで雨が染み込んできて気持ち悪い。
そんな雨の日の分かりきった結末を知っていながらも、
ビニール傘で済ましてしまうんだよな。
オイラ自身は、
傘はさせればいいくらいしか思っていないからな。
傘にこだわりはなかったからね。
かみさんにはそれで怒られちゃうけどね。
子供たちを濡らさないでとね。
そしたらさ、
友人がある傘をオイラに譲ってくれたんだ。
あなたは傘を見て興奮したことがありますか?
オイラはその傘を見たらワクワクしちまった。
普通、雨予報が出たりすると、嫌な気分になるけど、
その傘を貰ってからは、
早く雨が降らないものかと
密かな期待に胸を膨らます有様。
そしてとうとう、その日がやってきた。
朝から土砂降りの雨模様。
その傘を片手に意気揚々と、
上の子二人を連れて保育園まで歩いていく。
保育園までの道程の間、誰もほとんど濡れない。
いつも通りの歩き方をしているのに。
そして園の玄関に近づくオイラたちを見たママさん達は、
目を丸くして口を揃えてこう言うのだ。
デカっ!!
オイラのように子供が3人いるような家庭には
とても頼りになる傘なのだ。